少ない物には価値がある? 驚くほどよく使われている『希少性の原理』
残り僅か!!
最後の1つ!!
限定〇〇個!!
閉店セール!
特に欲しかったわけでもなく、それでも気がつけば買ってしまっていた、、。
そんな経験はありませんか?
特に限定品や閉店セールの時には無駄に色々買ってしまう、、。
あとで思い返して、何で買ったのか、、っと困惑する。
でも、それは仕方ないんです。
『希少性の原理』
を巧みに利用されているだけなのです。
今回は人間が無意識に反応してしまう
『希少性の原理』
について解説していきます、
希少性の原理とは?
『手に入りにくくなると、より貴重で価値のあるものに思えてくる』
これが希少性の原理です。
例えば、期間限定。
これは〇〇日までに手に入れないと、
もう手に入りませんよ!っというもの。
入手出来る期間を限定する事で、普通のものより手に入れにくい状況を作り出します。
『手に入れにくいものは価値がある』と
人は無意識に反応してしまうので、思わず欲しくなってしまうのです。
スタバで『期間限定!!〇〇フラペチーノ』が飲みたくなってしまうのも、この原理が働いているからなのです!
ちなみに『フラペチーノ』は
「フラッペ」と「カプチーノ」が合わさって出来た造語。
スタバの商標登録です。
人は機会の損失を恐れる
『限定』の強みは、人が機会の損失を恐れる心理を利用出来る点です。
この機会を逃すのは『もったいない』と感じると、冷静さを欠いてしまいます。
同じような価値のものの場合、
手に入る事を考えるより、失う事を考える方により強い反応をしてしまうのです。
リミットを設ける
時間制限を設ける方法は、強く人を動かします。
先程紹介した、機会の損失が人を動かすのです。
本当は関心が無いのに、時間制限があるだけで、人は動いてしまいます。
記憶に新しい事例では、令和初日に御朱印を求めて長蛇の列が出来た話。
明治神宮には8時間〜10時間待ちの列が出来たそうです。
本当に御朱印に興味があった人がどれだけいたのでしょう?
本当に御朱印だけが目的なら、別の日に行けばそれ程並ばなくても入手出来ますよね?
本来の御朱印の価値が、『令和初日』という『制限』の為に数十倍、数百倍に
捻じ曲げられてしまったのです。
これは、他の事にも言えます。
例えば、何か購入しようとして迷っている時。
今だけ割引しておきますよ?
このチャンスを逃すと、次はいつになるか分かりませんよ?
なんて言葉をかけられた時、人は焦って決断してしまいます。
本来なら熟考する場面でも、時間制限を設けられてしまったために冷静さを欠いてしまうのです。
希少性の原理が何故強力なのか?
人間が賢い為に、希少性の原理は効果を発揮出来ます。
我々人間は学習してしまっているのです。
今までの人生で、『数が少ない』『見つかりにくい』ものの多くに価値があった事を。
『入手しにくいものには価値がある』という、1種の刷り込みがあるのです。
日々の生活で大きな恩恵をもたらす、
『思考のショートカット』が裏目に出てしまいます。
数が少ない!=価値がある!
と、無意識で処理してしまいます。
多くの場合、数が少ない=価値がある
の方程式が何故作られるのかを考えません。
『何故?』の答えは『知っているから』
それ以上は考えないでしょう。
限定品の価値はどこにある?
期間限定、数量限定、、。
それらを試して1言
『これは試す価値あり!』
さて、この時の『価値』は商品やサービスに対してなのでしょうか?
実は本当の商品やサービスの価値ではなく、
『希少性』という部分に価値を見出しているだけでは無いでしょうか?
『希少性』というマボロシィ〜!!に惑わされてるだけではないでしょうか?
希少性のマボロシィ〜に惑わされない方法を1つ紹介します。
(買おうとしている)期間限定の商品やサービスが常にある、どこでも手に入ると仮定して、私は買うだろうか?
このように自問自答すればいいのです。
自問自答した結果、それでも欲しければ、あなたにとって金額相応の価値があるという事でしょう。
別にそこまで欲しくないという答えが出た場合、
あなたはその商品の『希少性』によってマボロシィ〜を見せられていただけなのです。
まとめ
今のような、情報が溢れている時代には『思考のショートカット』が必須です。
ただ、そこにつけ込まれるスキが生じる事は覚えておいて損は無いはず。
特に『希少性の原理』は単純故に、とにかく強力に作用します。
そして、使われている範囲がとにかく広い。
『価値』を見誤らない為にも、『限定』という言葉には1度立ち止まって考えるクセをつけておく必要があるでしょう。
追記
7月9日追記
ダジャレ先生 (id:dajyaresensei)さんのブックマークコメントで思い出したので追記します。
『希少性の原理』は元々あったものが、少なくなる状況で更に強い効果を発揮します。
例えば限定10個販売のものが残り3個しか残っていない状況を見ると、購買意欲は一気に高まります。
早くしないと売り切れちゃう!という強い焦りが判断を狂わせるのです。
それを利用して、あえて店頭に並べる数を制限する場合もあります。
商品を置く台座や、服であればハンガーをあえて空にして数個設置するのです。
そうする事で、数が少ない上に『人気がある』という錯覚を作り出します。
人気があるもの=良いもの
という思考のショートカットが起こり、
数が少ないもの=良いもの
という思考のショートカットと相乗効果を生み出します。
そうなれば後の事は容易に想像出来ますよね?
本当にその商品が欲しいかどうかじっくり考える事なく、気がつけばレジを通り過ぎているでしょう。
空の台座を設置して、お客さんが在庫確認を求めてくるように仕向ける手段もあります。
店員は在庫があるのを知っているにも関わらず、あえて在庫確認をしに行きます。
そして白々しく『お客さんラッキーですね!最後の1個が残っていましたよ!』
なんて言葉を吐くのです。
そんな言葉を聞いたらどう思うでしょう?
『今日は本当にラッキーだ!この機会を逃したら次は無いかもしれないし早く買っちゃおう!』
『せっかく店員さんも在庫確認までしてくれたしね!』
なんて思って、気がつけば財布の紐は、長年履いたパンツのゴムより緩くなっている事でしょう。
安易な在庫確認が予想外の出費をもたらす事は覚えておいて損は無いでしょう!
では、今回はこの辺で!
また次の記事でお会いしましょう!
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