心理学から相づちの有効性を説く『誰とでも会話が続く相づちのコツ』書評
会話が苦手なら相づちの仕方を身につけるべし!!
自分がしゃべらなくても会話上手になれる。
そんな素晴らしい技術が『相づち』です。
会話が苦手、話し下手だと思っている人こそ、相づちの技術は習得するべし!
相づちは合いの手みたいなもの。
話し手に気持ちよく話させてあげる技術なのです。
相づちが上手くなると、自分がしゃべらなくても会話が続きます。
そして、話し手は大きな満足感を感じるのです。
そんな相づちのコツを心理学の方面から解説、まとめた本が
『誰とでも会話が続く相づちのコツ』
です。
相づちの基本は和食と一緒!?さしすせそが大切です!
料理のさしすせそと言えば、調味料を入れる順番。
砂糖、塩、酢、醤油、味噌。
相づちのさしすせそは、勿論調味料ではありません!
相づちで使う言葉の頭文字をとったものです。
- さ・さすが
- し・実力ですね知らなかった
- す・すごい
- せ・絶対、センスいい
- そ・そうですね、それで
以上の言葉の頭文字をとったのが、
『さしすせそ』相づちの基本です。
この基本の相づちをマスターすればあなたも会話上手になれるでしょう。
さすが!すごい!そうですね!をマスターすればあなたも会話上手に!
相づちで最も使えるのが、
さすが、すごい、そうですねです。
この3つを使いこなせば、相手に気持ちよく話してもらうことが可能です。
『さすが!』と『すごい!』で相手を気持ちよくさせる
『さすが』『すごい』は特に効果範囲が広くかなり使いやすい言葉です。
使い方は簡単!
相手の成果、もしくは自慢に合わせて使っていきます。
相手を評価するときに使うのが『すごい!』や『さすが!』です。
評価されて気分が悪くなる人はいないでしょう。
使えば使うだけ、自分も評価が上がる素晴らしい相槌です。
ただ、あまり連呼すると嘘臭くなるので、時々別の言葉を交えましょう。
『そうですね』で相手を肯定する
『そうですね』は相手を肯定する言葉。
否定する人は多くても肯定する人が少ない。
誰でも人に肯定されたい、認められたい欲求があります。
それを満たしてあげるのが
『そうですね』という相づちです。
肯定されれば、誰でも気分が良くなります。
なので、否定の意見がある場合にも、
まずは『そうですね』という肯定をする。
その後、自分の意見を述べる方が効果があります。
僕が1番使う『確かに』は汎用性が抜群!
確かに話は僕が1番使う相槌です。
とにかく汎用性が高く、そうですねと同じように、肯定の相槌です。
相手が意見を述べた時、すかさず『確かに』っと使います。
『確かに』『そうですね』を合わせて使うことで、自分が何もしゃべらなくても会話が進んでいくと言う状況も少なくありません。
相手に喋ってもらうと言う点では『確かに』『そうですね』はとにかく有用です。
会話が苦手な人ほどこの言葉を使ってみてほしいと感じます。
細かく刻んで話の潤滑油に!『ええ』『うん』
『ええ』、『うん』と言う言葉は、
先程の相づちとは打って変わって相手の会話の『、』に合わせて使っていきます。
相手に次の言葉を促す効果があり、うまく使えるようになると会話がはずむようになります。
間が多く開いてしまうと、次の言葉が出にくくなります。
そこでこの相槌を打つことで気まずい空気になることなく次の会話を促すことができます。
切れ目のない会話を作り出すことが可能になります。
これをうまく使うことで相手がものすごく喋りやすくなります。
ぜひ使ってみて下さい!
注意点としては、あまり連呼すると話を聞いていないように思われてしまうので、繰り返しは避けましょう。
時には否定も必要?『いえ』『そんな事ない』
否定をすると気分が悪くなってしまうのではないかと思ってしまいます。
ですが、時々には否定も重要になります。
相手が落ち込んでいる時、失敗した時、自分に実力がないと感じている時に使います。
相手が自虐的な話をしているときに、そんなことないですよと言ってあげると気分が楽になります。
否定も使い方によっては有効なので、うまく使えるように友達同士の会話で練習しておきましょう!
誰しもネガティブな人間の1人や2人、身近にいると思います。
普段からくだらない話を聞かされている分、練習台として有効活用してやりましょう!!
成功には『実力』を失敗には『運』を
実力と運。
それぞれに有効な使い方があります。
成功体験の話の場合、実力ですよと言ってあげる。
失敗した時、落ち込んでいるときには運が悪かったと言ってあげる。
成功した時、日本人の特徴として謙遜する場合が多い。
表では謙遜しているが、内面では認めて欲しいと言う気持ちがある。
非常にめんどくさいのだが、この性質を汲み取ってあげることが、コミュニケーション上手への道である。
逆に失敗した場合、必要以上に自分を責めている場合がある。
なのでそれ以上自分を責める必要がないように、運が悪かったと言ってあげる。
すると、気持ちが軽くなり、落ち込んでいる状況から回復することができるようになる。
相手の気持ちを汲み取り、
『実力』と『運』を使い分けることができるようになれば、
コミニケーション上手になるだけではなく、いい人にもなることができる。
これが、相槌の真髄である。
アイコンタクトで相づちの効果がアップ!
日本人が苦手なアイコンタクト。
できればできるようになってもらいたい。
相槌と合わせることでより効果が増すからだ。
昔から、目を合わせて喋りなさい!
とはよく言われることだ。
ただ実際苦手な人が多い。
練習法としては、まずは自分と目を合わせることから始める。
1日1回は鏡の前に立ち、自分と目を合わせる。
慣れてきたら、親しい人と目を合わせよう。
最初は1秒でもいい。
徐々に時間を長くしていけばいい。
親しい人と目を合わせられるようになったら、次はあまり親しくない人でも目を合わせられるように練習しましょう。
恥ずかしいかもしれないが、トレーニングだと思って目を合わせましょう。
1つ注意することがある。
自分の表情に注意することだ。
あまりにしかめ面でアイコンタクトをすると睨んでいるように思われる。
これではもったいない。
鏡の前に立った時、合わせて笑顔を作る練習もしよう。
表情が柔らかくなり、好かれやすくなる。
まさに一石二鳥である。
まとめ
相槌は非常に武器になる。
僕はもともとそれほどしゃべる人間ではない。
ただ、相槌を学ぶことでコミニュケーションがうまくなった。
自分が話が苦手なら、相手に話してもらえばいい。
多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいと思っている。
しかし、しっかり話を聞ける人は意外に少ない。
なので、しっかり話を聞いてくれる人と言うのは希少である。
希少なものには価値がある。
相づちをマスターすれば、あなたも価値がある人間になれるでしょう!
相づちが上手くなりたい人は、
『誰とでも会話が続く相づちのコツ』
を手にとってみてはいかがでしょうか?
以上、
心理学から相づちの有効性を説く『誰とでも会話が続く相づちのコツ』書評
でした!